コルクにラン菌を繁殖させるには。

  SUGOI-neを膨張させたものを、
  表面に塗って・・・30ほど、
  オシボリの湿度にする。

  ラン菌が繁殖したところで、
  ワルケ、ノビリを着床させる。

  その後、SUGOI-ne源液を
  1週間に1回の間隔で与える。

  これで無造作に自生地の
  生態系をコルクに構築できる。

ランの自生地に行く。
そして、生きている姿、環境などを観察する。
ラン栽培は、自生地再現栽培が・・・・栽培の基本中の基本だからである。

着生ラン。
この一般の土壌に自生する植物からみれば、非常に奇異な生き方をしている。
そういうことで、着生ランを栽培する場合、自生する姿を真似た栽培が多く行われている。
その一つに・・・・
カトレアのワルケ、ノビリの・・・特異の生存の姿があり、
それを真似て、コルク樹皮、その他の樹皮に着床させての栽培。

しかし、これは、一見自生地再現栽培のように見えるが、実はそうではない。
なぜなら、このコルク樹皮にはラン菌が生息していないからである。
この樹皮には自生地におけるラン菌の生態系が構築されていない!
枯れ葉も堆積しない。
よって、ラン菌による炭素循環による・・・糖が無い!
ワルケ、ノビリの自生地の乾期の環境は苛酷を極めるが、
そういう環境でも・・・・生き続けることが出来、
しかも、種子が発芽し、次の世代が継承されている。
ということは、自生地の樹皮のどこかでプロトコームが生き続け、
生長しているということである。
つまり自生地の樹皮にはラン菌が生息し、プロトコームに、大株の根に
糖を供給しているということである。
だからこそ、灼熱地獄のような樹上で・・・この糖のカロリーを得て、
生きながらえていられるのである。
熱い・・・高温の葉では、充分な光合成など出来ない!
充分な澱粉など貯蔵できない。
葉。
この組織が生き続けるには、呼吸作用しなければならない、
充分な澱粉を作れないために・・・・葉を削減して・・・生きて花を咲かせる。
この形態とラン菌が供給する糖の関係を考察すれば、
なるほど、自生地の過酷な灼熱の環境と、
それに適合した生態系が構築されていることが解かる。
ランを実行支配しているのは「ラン菌」である。
ラン菌がいなければ生き続けることは出来ない。
ラン自生地に中でも、もっとも高温になる一つの場所で、
ノビリのプロトコームが生きられるという環境と生態系・。
ラン展でも、自生地の生きている姿を再現するように、
樹に着床させた展示を見かけるが、偽りの展示である。
会場そのものが・・・そんな場所でランが生きられないので、
飽くまでもコンテストの会場なのであるが、本との生態系展示は出来ない。
借りた会場でのラン展の限界である。
宇井清太のラン展は・・・育種栽培場が会場なので、
Cymbidiumの地植えのSUGOI-neによる生態系展示を12回展から行なう。
世界初の・・・ラン菌が生息する生態系の展示である。
このような展示は、世界の植物園でも出来なかった。
ラン菌の生息するコンポストはSUGOI-neのみなので、
他のコンポストでの地植え展示は不可能だからである。
そういうことで、SUGOI-neというのは、ラン展まで変革を迫るもの。
本当の自然との共生の姿を展示するラン展。
それがこれからのラン展の姿であろう。
栽培技術、デスプレー技術のコンテストも興行には必要かもしれないが・・・

コルクの樹皮にノビリを着床させても、自生地を再現、再生したことにはならない。
ただ、格好を真似ただけのことである。
だから、最初は・・・元気に生育するが・・・・・年々株が衰弱するのは、
自生地における枯れ葉の炭素循環がないからである!

必ず・・・樹皮に肥料を与えて栽培している。
糖がない状態に、肥料を与えれば・・・どういうことが起こる????
硝酸態窒素を含んだ樹皮を作る!
塩まみれの樹皮が出来上がる!
乾燥させれば・・・塩の濃度は更に高くなる!

更に、どこからか・・・地衣類の胞子が飛来し、樹皮にはびこる!
自生地の地衣類と、日本に自生する地衣類は異なる。
そこにラン菌が生息していないから、
自生地とはまるで異なる生態系が構築される。
温室の中では、充分な光合成は出来ない。
年々・・・株が衰弱してゆく・・・・・。

こういうことであるが、ワルケ、ノビリをSUGOI-neで栽培すると、
自生地で見ることが出来ないような巨大で充実したバルブ、株になる!
肥料では作れない立派で元気な姿になる!
つまり、自生地におけるワルケ、ノビリの株は、水ゴケで栽培された株姿は、
非常に貧しい生き方の姿で、決して、ワルケ、ノビリが望んでいる姿ではない。
こんな貧しい場所しかワルケ、ノビリには残されていなかったのである。
SUGOI-neの開発で、こういう糖の意味がわかってきた。
ラン菌が実行支配していることがわかってきた!



これは「岩生ラン」も同じ。
このランは・・・何も岩から養分を吸収するため岩に自生しているのではない。
岩の窪み、裂け目などに枯れ葉が堆積した場所にラン菌が生息し、
そこに貧しいながらも僅かな炭素循環の生態系がこうちくされていて、
プロトコームが生きられる糖が存在するからである。
そして生長し、大株になり、群落まで作るランもある。
日本の日本海の岩に自生する透かし百合・・・岩百合・・・も同じである。
石灰岩に自生するパフィオも同じ。
だから、そういうパフィオの用土に石灰岩をミックスするなどは、
全く無意味なこと。
だから、こういうパフィオは、全く条件が異なる場所にも自生している。
この意味が、パフィオ界の人は・・・この謎を解明できなかった!
この枯れ葉の炭素循環の糖から考察すると、見事に解明できる。
更に、石灰岩をミックスした礫栽培では、
肥料を与えるから・・・・ナンプ菌がウヨウヨの鉢内の生態系になっている!
ナンプ病に弱い!
そう断定されているパフィオがあるようであるが・・・とんでもない濡れ衣である。
ナンプ病菌に弱いDNAを持った原種なら、地球上で生き続けることなど出来ない!
ラン菌との生態系を無視した栽培、コンポスト栽培しているからである!


コンポストを研究する時、醗酵するのか、しないのかで使用している菌がわかる。
こういうコンポストには窒素条件下で生息するナンプ病菌などの土壌病害菌が繁殖するから、
病気が出やすいことになる。
   
   
醗酵、腐敗する時、熱を出す菌は・・・ランの共生菌ではない!
これで、簡単に見分けることが出来る。


ちなみにEM菌も・・・腐敗、醗酵させるとき「醗酵熱」を出す。
絶対に・・・EM菌では・・・ランの種子を発芽させることはない。
ランはEM菌とは共生関係を結ばない!
つまりこういう菌ではランは共生しないから「菌根」を作らない!
菌根になるかならないかである。
ラン作りは根張りの状態を観察するが、菌根のことを全然知らない。
基礎中の基礎の知識が無い人がほとんど。
ほとんどの本にラン科植物が菌根植物であることを書いていない。
パフィオの一部の人達は・・・なんか方向違いの栽培を行なっているみたい。
パフィオ栽培はSUGOI-neになる。
素晴らしい菌根を持った素晴らしい生育になる。
宇井清太から見ると当たり前の・・・想定範囲のこと。

このSUGOI-neの説明する時、
ほとんどの人は「菌」ではミソもクソも同じに考えているようである。
ミソもクソも外見は同じであるが・・・・全く別物!
SUGOI-neの出現で、ラン栽培も・・・別な知識が要求される。
だから、SUGOI-neを理解出来る人と、理解できない人が出てくる。
深い知識。確かな技術。豊富な経験。
この深い知識の中に・・・この講座に書いてある膨大な「周辺知識」が含まれる!
ラン菌のこと。プロトコームのこと。光合成のこと。稲妻のこと。
これまでの本に書かれていない知識でる。
最も重要な知識は枯れ葉の炭素循環のことである。
これからのラン栽培のリーダーというのは、
ランの本当の生態系を説明できる人である!

ラン界も大きな変革の時代に突入した。
SUGOI-neというのは、ランの世界を一変させるエネルギーを秘めている。
チェンジ!
ランの産地化の大量生産が崩壊し、原種も一巡の状態になっている。
今が・・・ラン界の潮目なのかもしれない。


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kouza 1gf

姿、形を真似ても意味はない
 
        
         ワルケ、ノビリのコルク、樹皮付け。
         これを生態系栽培とはいわない!